検診大好きっ子

正確に言うと、検診が好きなわけではない。
結果として得られるデータを見ることが好きなのだ。
血液検査の結果などは、食い入るように見てしまう。

今朝は健康診断書をもらうため、近所の病院に行ってきた。
大きい病院ではないが、待合だけでも常に30人近く患者がいて、人の出入りが途切れない。
病気ではないので、予想通り結構待たされる。

宇宙飛行士選抜の医学検査をイメージしつつ、検尿、胸部X線、体重、身長、視力検査、聴力検査、採血、心電図の順に検査を受ける。

「もらえたらもうけもの」と思い、心電図が終わって看護師さんが電極を外しているときに、思い切って言ってみた。
「生理学の講師をしている者なんですが、教育目的で使いたいので検査結果をもらえませんか？」
生理学の研究者・講師としては、生のデータ、しかも自分のものを見るとワクワクしてしまうのだ。

待合で再び待っていると、最後の内科検診に呼ばれた。
担当の先生が理解のある方で、「レントゲン写真以外は結果をすべてお渡ししましょう」、と申し出て下さった。
やはり、何事も言ってみることだ。

血液検査は外注なので、結果が揃うのは明日以降になるとのこと。
数日間のお楽しみである。