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DATE : 2010.12.28 (Tue) 05:20
歴史を勉強していると、「家庭は小さな国家だなぁ」と思うことがある。

ふだん言葉を感覚的に使っているので、「国」とか「家」とか基本的な言葉ほど、改めて意味を問われると「何だっけ?」ということが多い。

調べてみると、「国」とは「領土とそこに住む人の集団」のこと。


ちなみに、「家」とは「夫婦、親子など、一緒に生活する集団。また、その集団が生活する場所」とある。

国も家も、結局は「場所とそこに住む人」に行き着く。

どうやら、「家庭は小さな国家」というのは、あながち間違いではなさそうだ。


そうなると、家庭を運営するということは、小さな国を治めるのと同じだ。

小さな国すら治められないのでは、大きな組織はなおさら治められないだろう。

だから、家庭というのは決して疎かにしてはいけないものだと思う。


今日は近世ヨーロッパの歴史を少しかじった。

王権神授説を信奉したイングランド王チャールズ1世は、国民の議会による「権利請願」を無視して専制政治を行ったが、最後には斬首により公開処刑されたという。

「我が国」の「総人口」は4人。「国民」に「斬首」されない政治とは何か、勉強しないと。。

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DATE : 2010.12.27 (Mon) 01:54
最近、「社会が人物を選ぶ仕組みはよくできている」としばしば感じる。

わかりやすい例で言うと、入学・入社などの試験や、昇進・降格人事など。

どんな人がどんな仕事をしているかを見ると、その人は概ねその仕事に必要とされる資質を備えている。


考えてみれば当たり前の話ではある。

いまここに優秀な人物がいるとして、その人物が選から漏れるとしたら、困るのは誰か?

その人物が優秀であればあるほど、困るのは選考をする者自身なのだ。


もちろん、例外もある。

「なぜこの人が?!」というような人が、試験に受かったり落ちたりする。

しかし大局的に見れば、世の中が人を選ぶ仕組みというのは、実によくできている。


例えば、大学の医学部に入学してくる学生たちを見ると、それがよくわかる。

集団として見ると、彼らは実際に優れた人物たちなのだ。

優秀な学生は、レポートなどの課題が与えられた時も、何が求められているかを考えて適切に返してくる。


「試験では人の能力を正しく評価できない」といわれることがある。(私も、高校生の頃にはそう思っていた…)

では、人の能力を評価する方法として、今の試験システムよりもよい方法が果たしてあるだろうか?

もしそれがあるならば、とっくの昔にその方法は取り入れられているはずだ。有能な人材を発掘することに必死なのは、試験をする者自身なのだから。


スポーツは、本当に厳しい世界だと思う。

何せ、毎回勝ち負けがハッキリ決まる。

しのぎを削る戦いで頂点に立つことは、「たまたま偶然」では絶対にあり得ない。必要な能力を備えているからこそ、勝てるのだ。


ただ、試験や勝負がすべてというわけではない。

勝った者だけが日の目を見ることができる、というほどこの世は弱肉強食ではないと、私は思う。

ある方向でうまくいかないのなら、他の道に行けばいい。それに、世の中にはよいものやよいことがたくさんあって、それは別に勝負をしなくても得ることができるのだから。


私は、かつて宇宙飛行士候補者選抜で不採用となった。

その時には何が理由か分からなかったが、今ではそれがよくわかる。

それは、宇宙飛行士に必要とされる資質のいくつかが、私に欠けていたからだ。


人は真実を恐れる

より具体的に言うと、人は自分にとって都合が悪い真実を恐れる。

それと向き合うことは大変に辛い。そんなものからは、目をそむける方が楽なのだ。


しかし、真実を受け入れて自分の非を改めたとき、新たな可能性が開ける。

俗に「失敗は成功のもと」というが、この言葉には非常に深い意味が込められていることに気付いた。

失敗する原因がすべて取り除かれたとき、物事は成功せざるを得ない、ということを。


それは、物理法則の如くこの世に作用している。

あらゆる人間的な感情を排して、有無を言わさず機械のように。

十分な力が備わったとき、社会はその人物を認めざるを得ない

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DATE : 2010.12.24 (Fri) 22:27
NHKのテレビ番組「ピタゴラスイッチ」の中に、「おとうさんスイッチ」というコーナーがある。

「おかあさんスイッチ」ではない。

始めてこの番組を観たとき、「おかあさん」ではないところに時代の流れを感じた。



「ワオっち」という幼児向けの知育ゲームには2人のキャラクターが登場する。

ひとりは主人公の「ワオっち」で、もう一人は「パパっち」

「ママっち」は登場しない。


最近、父親が幼稚園に子供を連れて行く微笑ましい光景を目にする。(実は私自身もその一人だったりする…)

今年の流行語大賞では、「イクメン」が10位にランクインした。

時代の流れは「父親が積極的に子育てをする」ということが、ありありと感じられる。


イクメンたちは、子育てを積極的にすることを楽しんでいるように見える。

子供の成長には、父親も母親も必要なことを考えると、それは望ましい方向だろう。

今日はクリスマス。父親たちにとって、よいパパの見せどころだ。

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DATE : 2010.12.23 (Thu) 00:08
郵便局で年賀状を買った。

近年では年賀メール(年賀ツイートも??)が台頭してきているようだが。

もしただ単に情報を伝達するだけならば、それで十分だろう。


それでも、わざわざ車やバイクで相手に紙を運ぶ「年賀状」というシステムは、生き続けるだろう。

やはり、手書きの文字というのは、書き手の人格や気持ちが伝わるものだ。

デジタル化が進めば進むほど、むしろ手書きの価値は高まっていくだろう。


立派な手書きの葉書などを頂くと、素晴らしいなぁと思う。

私の場合は残念ながら達筆ではないので、プリンタの印刷よりは気持ちが伝わる、という程度なのだが。。

いずれは人に見せても恥ずかしくないような文字を書きたいものだ。

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DATE : 2010.12.21 (Tue) 23:58
昨日までの記事では、マスメディアの死について技術的な面から見てきた。

今日は、マスメディアが死ぬ運命にあることを、他の観点から見ていきたい。


マスメディアのマス(mass)とは、一般大衆という意味。

マスメディアが想定していた「大衆」とは、同じような関心を持った多くの人々、というような意味ではなかろうか?

私の感覚では、そんな「大衆」が存在したのは、20年くらい前までだと思う。


昔は、大晦日といえばみんな紅白歌合戦を見たものだ。

ところが今では、K-1やドラえもんなど、昔ではありえなかった選択肢が増えた

さらにネットやゲームなど、これまで大多数の人の娯楽だったテレビの他にも、人々の関心をひきつけるものが生まれた。


マスメディアが没落してしまった理由として、世間の関心が多様化したことは外せないように思われる。

マスメディアの仕組みは、「大衆」に同じ情報(番組など)を伝達すること。

大きい組織的な情報提供者が、大量の人のために単一の情報を作成して届けるという方法は、効率的ではあった。


ところが、人々の関心が多様化してくると、みんながそれぞれ違う情報を求めるので、マスメディアの情報伝達手段は機能しなくなる。

情報伝達は、細分化した人々の関心を、数多くの小口の情報提供者が満たすという時代に入ったのだ。

インターネットでは、それこそびっくりするほど様々なテーマについて、小さなグループや個人がブログや動画などの形で情報提供している。


みんなが野球や紅白歌合戦を見るというのは、牧歌的で幸せな風景ではあった。

人々の関心が多様化した今では、個々のニーズに合わせて情報が伝えられる。

それは、人類の進化の方向として自然なのかもしれない。

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