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DATE : 2024.11.24 (Sun) 01:27
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DATE : 2010.11.03 (Wed) 23:47
白血病といえば、ドラマ化・映画化もされた小説「世界の中心で、愛をさけぶ」を思い出す人も多いだろう。

この白血病には、いろいろなタイプがある。

不勉強な私は、赤ちゃんが母乳を飲んで感染する白血病があると聞いて、いたく衝撃を受けた。



きっかけは、HTLV-1の世界的な研究者であるOka T先生と、偶然お話したこと。

HTLV-1(ヒトT細胞好性ウイルス1型)は、成人T細胞性白血病という病気を引き起こす(詳しくはこちら)。


「なんか、この地域には白血病が多いね」というのが発見のきっかけらしい。

いわゆる風土病である。

西日本新聞の記事によると、日本全国の感染者は約108万人で、そのうち約46%を九州・沖縄が占める。


勝手に想像してみると、「セカチュウ」のアキがHTLV-1感染者だった可能性もあるのではないか!?

HTLV-1は西日本で比較的感染率が高いが、セカチュウの舞台も四国か九州とされる。

HTLV-1による白血病の発症は40歳以上が多いが、まれに若年発症もある(ソース)と・・・



病気にも歴史がある。

この白血病は、日本では弥生時代から今に伝わるらしい。

その原因であるHTLV-1ウイルスの保有率は、世界各国と比べて日本人で高いとのこと(ソース)。


HTLV-1ウイルスは、母親の母乳を介して赤ちゃんに感染する。

仮に感染しても発病率は5%程度とはいえ、子を持つ親は無関心ではおられまい。

ましてや妊婦さんにとっては、脅威的な事実に違いない。


しかし、感染の予防は驚くほど簡単だ。

母乳を55℃で一分ほど暖めるか、あるいは-20℃に凍らせたあと解凍して飲ませればよい。

ウイルスは宿主の細胞(母親由来)がいなければ生きられないので、暖めたり凍らせたりして細胞が死ねば、感染の恐れはなくなるのだ。


これから子を産もうとする女性にとって、自分が感染者であるか否かは重要な情報だ。

それを調べるための妊婦検診を、全国一律国費でまかなうよう働きかけているのが、民主党の福田衣里子議員。

福田さんと言えば、薬害肝炎訴訟で注目を集めた方。あれももう6年前か。

福田さんの活動が功を奏してか、先の10月5日にはHTLV-1の検査を公費負担の妊婦検診に追加することが決定された。


妊婦さんがHTLV-1感染の有無を調べる検診を受けられるということは、極めて重要な意味がある。

自分がHTLV-1感染者であることが分かったとしたら、それはショックだろう。

しかし、子供にうつさないようにすることは可能なのだ。

そうやって感染が抑えられれば、未来の世代に白血病で苦しむ人が少なくなる。


政治家が私達の暮らしをよりよくする過程を、垣間見た気がした。

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DATE : 2010.11.02 (Tue) 23:39
昨日書いた「心はどこにあるか?」という問題は深いので、もう少し考えてみたい。

そもそも心に「場所」なる属性は存在しない、という考え方がある。
この立場では、「心はどこにあるか?」という問い自体が無意味になる。


ところが現代の脳科学は、心には場所があると考える。
扁桃体など、特定の脳部位が感情を司ると考えられているのだ。


確かに、扁桃体を破壊すると感情はなくなってしまう。
(脳の機能を調べるために、特定の部位を壊すという方法が使われる。少なくとも過去にはよく用いられた。例えば満腹中枢という部位を破壊されたネコは、満腹感がなくなるのでエサを際限なく食べてまん丸と太ってしまう。逆に空腹中枢という部位を壊すとガリガリにやせてしまう。脳科学とは恐ろしい学問ではある…)

これは、ある部位に感情が宿っているとする説の動かぬ証拠。


つまり、現代脳科学の考え方を図式化すると
「扁桃体が壊れる→感情がなくなる ∴扁桃体に感情がある」
ということになる。


もしこの逆が成り立てば、現代脳科学の考え方は疑いようのない真理ということになるだろう。

ところが「感情がなくなる→扁桃体が壊れる」というのはヘンな話だ。(なんとなく北斗の拳みたい。秘孔でも突かれたか?)

言い換えれば、「感情という心の働きはすべて脳の特定の部位(扁桃体など)に存在する」というのは、ムリな話なのだ。


ここに、現代脳科学の常識が塗り替えられる余地がある。

昨日の記事で述べたように、日記(明らかに人体ではない物質)が記憶(心の働きのひとつ)を呼び覚ます、ということもある。

これを図式化すると、
「外部環境の影響→心の働き」
ということになるだろう。
これはとても自然なことだと思われる。


心の構成要素として外部の環境が必須である、という科学的な根拠が蓄積されて認められるには、まだ時間が必要だろう。


それでも私は予測する。
そう遠くない未来に、人はこう言うだろう。
「昔の人は、心は脳の中にだけ存在すると考えていました」

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DATE : 2010.11.01 (Mon) 18:41
米科学誌Science(世界トップレベルの科学雑誌)に、おもしろい記事が出ている。
「心はどこにあるか?」という問題について。

現代人の多くは、「心はどこにあるか?」という問いに対して「脳」とか「頭」と答えるだろう。
何を隠そう、私もそう思っていた。


ところがScience誌によると、「心が身体の特定の場所に存在する」という支配的な説に対して、近年異論が唱えられている。

例えば、家の最寄り駅について考えるとき、人は地図を頭に思い浮かべたりはしない。

普通は、「あの角を曲がって、真っすぐ行って」というように、現実の街の姿を思い浮かべる。

つまり、最寄り駅について考えるとき、その周囲の街並みは切っても切れないものなのだ。

私の解釈でいえば、駅への道を考えるとき、心は頭の中だけでなく周囲の街そのものへと拡大している。

ハワイに行きたいときに「心はもうハワイ」などというのは、まんざらウソでもないかもしれない。


Science誌に載っていたもう一つの分かりやすい例は、忘れないようにメモを紙に書く場合だ。

例えば、今日起こったことを日記に書くとして、3年後にその出来事を思い出せないことは往々にしてある。

ところが、書いた日記を読めば、その時の記憶がありありとよみがえってくる。

簡単にいえば、「記憶」という心の働きは、「日記」という明らかに私達の身体の外にある物体なしにはあり得ない。

極論すれば、日記帳も人の心の一部だ、ということになる。


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となると、ネットとコンピュータという途方もない外部記憶装置を使う現代人の心は、恐ろしく拡大していることになるのだろうか?

たまに考えるのだが、映画「アバター」に出てきたナヴィ族と自然との結合は、我々地球人にとっては人間とネットとのつながりに相当するのではないか?

残念ながら、イジメ掲示板や有害サイトなどのせいで、我々とネットとのつながりはナヴィと自然とのつながりほど美しいものではないが・・・。


思考は現実化する―アクション・マニュアル、索引つき

アメリカの作家ナポレオン・ヒルの『思考は現実化する』は、私の愛読書の一つだ。

ヒルによると、思考とは外界を変化させるエネルギー。

これを読んだときは「うぅん、そうかな」程度に思っていたが、今回のScienceの記事を読むと、ヒルの言っていることが現実味を帯びてくる。

つまり私の解釈でいえば、人が物事の成就について考えるとき、その思考は既に外界に働きかけている、ということ。

現代人の常識でいえばバカげた考えかもしれないが、それを完全に否定する根拠がないのも事実ではないか?

それに、「物事の成就を祈るとき、その祈りは既に世界を動かしている」というのは、なかなかステキな世界観だ。

いずれにせよ、「心はどこにあるか?」という問題に対する、今後の科学的な解明に期待したい。

あ、人任せじゃなくて、自分でも考えないとね。。

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DATE : 2010.11.01 (Mon) 00:57
「国家と人類に対して誰もができる最高の貢献とは多分子どもを育てることだろう」
と言ったのは、イギリスの劇作家バーナード・ショー。

子を持った親には、その子を育てる責任が生じる。
あらゆる権利には責任が伴うが、その逆もまた然りではないか。
子を持った親は、その子を育てる権利も同時に持つ。

それは、画家がカンバスを、作家が原稿用紙を、料理家が食材を与えられるようなものではないか?
親には、新しい人間を創造する権利が与えられている。
時として容赦なく降りかかる責任と引き換えに。

創造的な活動は愉しい。
与えられた素材から、どうすれば最もすばらしいものを引き出せるか?

才能といえば、語学やダンスや絵画もそうだが、自分をいかにうまく演出するかというのもひとつの能力。
ファッションのセンスも、子供のときに磨かれる素質だろう。

今日は、娘と服を買いに行った。

 

今日私は、国家と人類のためにどれだけ貢献できただろうか!?

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DATE : 2010.10.31 (Sun) 01:42
私には最愛の女がある。

その女は、ことあるごとに私を呼ぶ。
その女は、私が帰ってくると走って出迎えに来る。
その女は、一緒に風呂に入ったあとに寝ることをも私に求める。

これ以上に私を欲してくれる女が、他にあるだろうか?
これ以上に私を愛してくれる人が、この世にあるだろうか?
そんな人間はこの宇宙におるまい。

おいでと言われたら、可能な限り行こう。
遊ぼうと言われたら、可能な限り遊ぼう。
どんなに他にやることがあっても、面倒くさがらずに。

この人とよい関係を築けずに、他の誰と築くことができよう?
この人を大切にできずに、他の誰を大切にできよう?
だからこそ、この人を決してぞんざいに扱ってはならない。

その人が4歳であっても。
その人が1歳であっても。
その女達が、自分の子供であればこそ。



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Ken Takahashi

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