category: 健康・医学
DATE : 2010.11.03 (Wed) 23:47
DATE : 2010.11.03 (Wed) 23:47
白血病といえば、ドラマ化・映画化もされた小説「世界の中心で、愛をさけぶ」を思い出す人も多いだろう。
この白血病には、いろいろなタイプがある。
不勉強な私は、赤ちゃんが母乳を飲んで感染する白血病があると聞いて、いたく衝撃を受けた。
きっかけは、HTLV-1の世界的な研究者であるOka T先生と、偶然お話したこと。
HTLV-1(ヒトT細胞好性ウイルス1型)は、成人T細胞性白血病という病気を引き起こす(詳しくはこちら)。
「なんか、この地域には白血病が多いね」というのが発見のきっかけらしい。
いわゆる風土病である。
西日本新聞の記事によると、日本全国の感染者は約108万人で、そのうち約46%を九州・沖縄が占める。
勝手に想像してみると、「セカチュウ」のアキがHTLV-1感染者だった可能性もあるのではないか!?
HTLV-1は西日本で比較的感染率が高いが、セカチュウの舞台も四国か九州とされる。
HTLV-1による白血病の発症は40歳以上が多いが、まれに若年発症もある(ソース)と・・・
病気にも歴史がある。
この白血病は、日本では弥生時代から今に伝わるらしい。
その原因であるHTLV-1ウイルスの保有率は、世界各国と比べて日本人で高いとのこと(ソース)。
HTLV-1ウイルスは、母親の母乳を介して赤ちゃんに感染する。
仮に感染しても発病率は5%程度とはいえ、子を持つ親は無関心ではおられまい。
ましてや妊婦さんにとっては、脅威的な事実に違いない。
しかし、感染の予防は驚くほど簡単だ。
母乳を55℃で一分ほど暖めるか、あるいは-20℃に凍らせたあと解凍して飲ませればよい。
ウイルスは宿主の細胞(母親由来)がいなければ生きられないので、暖めたり凍らせたりして細胞が死ねば、感染の恐れはなくなるのだ。
これから子を産もうとする女性にとって、自分が感染者であるか否かは重要な情報だ。
それを調べるための妊婦検診を、全国一律国費でまかなうよう働きかけているのが、民主党の福田衣里子議員。
福田さんと言えば、薬害肝炎訴訟で注目を集めた方。あれももう6年前か。
福田さんの活動が功を奏してか、先の10月5日にはHTLV-1の検査を公費負担の妊婦検診に追加することが決定された。
妊婦さんがHTLV-1感染の有無を調べる検診を受けられるということは、極めて重要な意味がある。
自分がHTLV-1感染者であることが分かったとしたら、それはショックだろう。
しかし、子供にうつさないようにすることは可能なのだ。
そうやって感染が抑えられれば、未来の世代に白血病で苦しむ人が少なくなる。
政治家が私達の暮らしをよりよくする過程を、垣間見た気がした。
この白血病には、いろいろなタイプがある。
不勉強な私は、赤ちゃんが母乳を飲んで感染する白血病があると聞いて、いたく衝撃を受けた。
きっかけは、HTLV-1の世界的な研究者であるOka T先生と、偶然お話したこと。
HTLV-1(ヒトT細胞好性ウイルス1型)は、成人T細胞性白血病という病気を引き起こす(詳しくはこちら)。
「なんか、この地域には白血病が多いね」というのが発見のきっかけらしい。
いわゆる風土病である。
西日本新聞の記事によると、日本全国の感染者は約108万人で、そのうち約46%を九州・沖縄が占める。
勝手に想像してみると、「セカチュウ」のアキがHTLV-1感染者だった可能性もあるのではないか!?
HTLV-1は西日本で比較的感染率が高いが、セカチュウの舞台も四国か九州とされる。
HTLV-1による白血病の発症は40歳以上が多いが、まれに若年発症もある(ソース)と・・・
病気にも歴史がある。
この白血病は、日本では弥生時代から今に伝わるらしい。
その原因であるHTLV-1ウイルスの保有率は、世界各国と比べて日本人で高いとのこと(ソース)。
HTLV-1ウイルスは、母親の母乳を介して赤ちゃんに感染する。
仮に感染しても発病率は5%程度とはいえ、子を持つ親は無関心ではおられまい。
ましてや妊婦さんにとっては、脅威的な事実に違いない。
しかし、感染の予防は驚くほど簡単だ。
母乳を55℃で一分ほど暖めるか、あるいは-20℃に凍らせたあと解凍して飲ませればよい。
ウイルスは宿主の細胞(母親由来)がいなければ生きられないので、暖めたり凍らせたりして細胞が死ねば、感染の恐れはなくなるのだ。
これから子を産もうとする女性にとって、自分が感染者であるか否かは重要な情報だ。
それを調べるための妊婦検診を、全国一律国費でまかなうよう働きかけているのが、民主党の福田衣里子議員。
福田さんと言えば、薬害肝炎訴訟で注目を集めた方。あれももう6年前か。
福田さんの活動が功を奏してか、先の10月5日にはHTLV-1の検査を公費負担の妊婦検診に追加することが決定された。
妊婦さんがHTLV-1感染の有無を調べる検診を受けられるということは、極めて重要な意味がある。
自分がHTLV-1感染者であることが分かったとしたら、それはショックだろう。
しかし、子供にうつさないようにすることは可能なのだ。
そうやって感染が抑えられれば、未来の世代に白血病で苦しむ人が少なくなる。
政治家が私達の暮らしをよりよくする過程を、垣間見た気がした。
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★無題
NAME: kanya
こんにちは。初コメントします。
うちの父の父方の家系がこれでした。
(ちなみに実家は宮崎です)
私自身もずいぶん心配しましたが、
妊婦健診では陰性。ホッとしました。
風土病の一種とはいえ、今は
日本全国に人が移動していますし、
妊婦全員が検査を受けるべきだと私も思います。
うちの父の父方の家系がこれでした。
(ちなみに実家は宮崎です)
私自身もずいぶん心配しましたが、
妊婦健診では陰性。ホッとしました。
風土病の一種とはいえ、今は
日本全国に人が移動していますし、
妊婦全員が検査を受けるべきだと私も思います。
[Ken Takahashi] kanyaコメントありがとう!
HTLV-1の妊婦検診が全国一律で国費負担になったのは、いい動きだよね。
男性にも当然キャリアがいるだろうけど、僕自身はまだ検査受けたことないな
男性にも当然キャリアがいるだろうけど、僕自身はまだ検査受けたことないな
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