category: 健康・医学
DATE : 2013.06.09 (Sun) 14:50
DATE : 2013.06.09 (Sun) 14:50
昨日、BSプレミアムの「明日の記憶」を観た。
ヤリ手ビジネスマンがアルツハイマー病にかかり、幸せな生活が崩壊していく様をシリアスに描く、渡辺謙主演の映画である。
誰でもこの病気にかかる可能性があり、数年から数十年をかけて知らないうちに進行していくことを考えると、人の名前が出てこなかったり日付や曜日を間違えたりすることが、笑えない話だと思うのは私だけだろうか?
食べたことを忘れたり、同じ話を繰り返したりするのはまだしも、通い慣れた道で迷ったり、ガス栓を閉め忘れたり、怒りっぽくなったり、家族を忘れたり、徘徊したりするのは、人を陰惨にするだけでなく、危険に曝しさえする。
WHOによれば、世界のアルツハイマー病患者は2010年の時点で3,500万人を超え、その数は20年ごとに倍になるという(Dementia: a public health priority)。
20年後には根本的な治療法が確立されるという希望的な予測もあるものの、根治療法薬として期待されていたファイザー製薬のバピヌズマブは、臨床試験によって効果がないことが確認されたという(米ファイザーとJ&J、アルツハイマー病治療薬の開発中止)。
では我々一般市民には、医学の進歩を待つという他力本願しかないのだろうか?
数々の疫学調査によれば、魚や野菜を摂る食生活や、週2回以上の有酸素運動、読書などの知的活動や趣味の活動、友達づきあいや会話などにはアルツハイマー病の予防効果があるという。
また赤ワインにも効果があるらしいのはありがたい。
ボケないために、また家族に迷惑をかけないために、自分自身にできることがあるというのは大きな希望だ。
最近ジョギングをさぼっているので、今から早速行ってくるとするか。
ヤリ手ビジネスマンがアルツハイマー病にかかり、幸せな生活が崩壊していく様をシリアスに描く、渡辺謙主演の映画である。
誰でもこの病気にかかる可能性があり、数年から数十年をかけて知らないうちに進行していくことを考えると、人の名前が出てこなかったり日付や曜日を間違えたりすることが、笑えない話だと思うのは私だけだろうか?
食べたことを忘れたり、同じ話を繰り返したりするのはまだしも、通い慣れた道で迷ったり、ガス栓を閉め忘れたり、怒りっぽくなったり、家族を忘れたり、徘徊したりするのは、人を陰惨にするだけでなく、危険に曝しさえする。
WHOによれば、世界のアルツハイマー病患者は2010年の時点で3,500万人を超え、その数は20年ごとに倍になるという(Dementia: a public health priority)。
20年後には根本的な治療法が確立されるという希望的な予測もあるものの、根治療法薬として期待されていたファイザー製薬のバピヌズマブは、臨床試験によって効果がないことが確認されたという(米ファイザーとJ&J、アルツハイマー病治療薬の開発中止)。
では我々一般市民には、医学の進歩を待つという他力本願しかないのだろうか?
数々の疫学調査によれば、魚や野菜を摂る食生活や、週2回以上の有酸素運動、読書などの知的活動や趣味の活動、友達づきあいや会話などにはアルツハイマー病の予防効果があるという。
また赤ワインにも効果があるらしいのはありがたい。
ボケないために、また家族に迷惑をかけないために、自分自身にできることがあるというのは大きな希望だ。
最近ジョギングをさぼっているので、今から早速行ってくるとするか。
PR
←クリック一発ずつ、清き
一票をお願いします!
一票をお願いします!
category: 健康・医学
DATE : 2012.02.21 (Tue) 05:36
DATE : 2012.02.21 (Tue) 05:36
肥満の原因遺伝子発見 京大教授ら 予防・治療に期待も
とうとう見つかったか!
流れとしては、遺伝子治療でヤセを実現、ということになるのだろうか。
しかし、みんなが簡単に痩せられる世界では、リアルでぽっちゃりしている人の方が価値が上がるのでは?
電子書籍が普及したら、リアルのハードカバー本は絶対珍重されるだろうな。。
雪中の車に2か月…男性、「冬眠」状態で生存
人間でも「冬眠」が可能とは・・・。
人体にもまだまだ未知のことがあるものだな。
しかし、いくら冬眠に近い状態とはいえ、意識があれば辛かったに違いない。
とうとう見つかったか!
流れとしては、遺伝子治療でヤセを実現、ということになるのだろうか。
しかし、みんなが簡単に痩せられる世界では、リアルでぽっちゃりしている人の方が価値が上がるのでは?
電子書籍が普及したら、リアルのハードカバー本は絶対珍重されるだろうな。。
雪中の車に2か月…男性、「冬眠」状態で生存
人間でも「冬眠」が可能とは・・・。
人体にもまだまだ未知のことがあるものだな。
しかし、いくら冬眠に近い状態とはいえ、意識があれば辛かったに違いない。
←クリック一発ずつ、清き
一票をお願いします!
一票をお願いします!
category: 健康・医学
DATE : 2011.01.14 (Fri) 11:58
DATE : 2011.01.14 (Fri) 11:58
米科学誌『サイエンス』の最新号に、衝撃的な事実が発表された。(Science 331(6014): 138-140)
孤独感は体の機能に異常をきたすという、医学的な証拠があるというのだ。
寂しいということが、一体どんな悪影響を及ぼすのだろうか??
まず、社会的に孤立している人は死亡率が高いことが分かっている。
その程度は、喫煙と同じくらいとされる。
私が驚いたのは、孤独による死亡リスクは肥満や運動不足よりも大きいことだ。
ところでここでいう「孤独」の意味は、必ずしも社会的なつながりの程度のことではない。
重要なのは、本人が主観的に「さびしい」と思っているかどうか。
例えば、mixiの友達やtwitterのフォロワーがいかに多くても、孤立感を感じていればここで述べる「孤独」に該当する。(逆にいえば、友人・知人が少なくても寂しさを感じないなら、ここでいう「孤独」には当たらない)
孤独な人が示す身体的傾向として、高血圧がある。
高血圧は心臓に負担をかけるうえ、血管をすり減らして痛めてしまう。
孤独が死亡率を上昇させる原因として、慢性的な高血圧は大きいと思われる。
さらに、孤独な人は病気になりやすい。
孤独感がヒトの免疫系に影響するからである。(具体的には、孤独な人は炎症を促す遺伝子の活動が増加している)
だから、孤独な人は普通の風邪からエイズまで、ウイルス感染による病気にかかりやすい。
その他に、孤独な人はより強くストレスを感じることや、睡眠の質が悪く眠っても疲れが取れにくいことが分かっている。
また孤独な人は、楽しいことをしても満足が少ない。
さらに、社会的な問題がある。孤独な人の数が増加しているのだ。
例えば、アメリカでは1980年に比べ単身で暮らす人の数が30%増えた。日本などの国でもこの傾向は同じだと思われる。
先日の記事で縄文時代は平和でのどかだったことに触れたが、それとは対照的に私達の現代社会では孤独が蔓延し、身体的な健康まで蝕まれているといえるだろうか。
喫煙の習慣などと同じように、孤独感も人から人へ伝わっていくことが分かっている。
極端な言い方をすれば、孤独感は高血圧や免疫低下を起こし死亡率を高める伝染病というわけだ。
孤独な人の数が増え続けていることと考え合わせると、お先真っ暗という気にもなる。
しかし、人から人へ伝播するのは、悪習やネガティブな雰囲気だけではない。
幸福感やポジティブな態度も、また伝染する。
だから人が前向きであることは、その人自身のためだけでなく、みんなのためにも大切なことなのだ。
孤独感は体の機能に異常をきたすという、医学的な証拠があるというのだ。
寂しいということが、一体どんな悪影響を及ぼすのだろうか??
まず、社会的に孤立している人は死亡率が高いことが分かっている。
その程度は、喫煙と同じくらいとされる。
私が驚いたのは、孤独による死亡リスクは肥満や運動不足よりも大きいことだ。
ところでここでいう「孤独」の意味は、必ずしも社会的なつながりの程度のことではない。
重要なのは、本人が主観的に「さびしい」と思っているかどうか。
例えば、mixiの友達やtwitterのフォロワーがいかに多くても、孤立感を感じていればここで述べる「孤独」に該当する。(逆にいえば、友人・知人が少なくても寂しさを感じないなら、ここでいう「孤独」には当たらない)
孤独な人が示す身体的傾向として、高血圧がある。
高血圧は心臓に負担をかけるうえ、血管をすり減らして痛めてしまう。
孤独が死亡率を上昇させる原因として、慢性的な高血圧は大きいと思われる。
さらに、孤独な人は病気になりやすい。
孤独感がヒトの免疫系に影響するからである。(具体的には、孤独な人は炎症を促す遺伝子の活動が増加している)
だから、孤独な人は普通の風邪からエイズまで、ウイルス感染による病気にかかりやすい。
その他に、孤独な人はより強くストレスを感じることや、睡眠の質が悪く眠っても疲れが取れにくいことが分かっている。
また孤独な人は、楽しいことをしても満足が少ない。
さらに、社会的な問題がある。孤独な人の数が増加しているのだ。
例えば、アメリカでは1980年に比べ単身で暮らす人の数が30%増えた。日本などの国でもこの傾向は同じだと思われる。
先日の記事で縄文時代は平和でのどかだったことに触れたが、それとは対照的に私達の現代社会では孤独が蔓延し、身体的な健康まで蝕まれているといえるだろうか。
喫煙の習慣などと同じように、孤独感も人から人へ伝わっていくことが分かっている。
極端な言い方をすれば、孤独感は高血圧や免疫低下を起こし死亡率を高める伝染病というわけだ。
孤独な人の数が増え続けていることと考え合わせると、お先真っ暗という気にもなる。
しかし、人から人へ伝播するのは、悪習やネガティブな雰囲気だけではない。
幸福感やポジティブな態度も、また伝染する。
だから人が前向きであることは、その人自身のためだけでなく、みんなのためにも大切なことなのだ。
←クリック一発ずつ、清き
一票をお願いします!
一票をお願いします!
category: 健康・医学
DATE : 2010.12.14 (Tue) 20:48
DATE : 2010.12.14 (Tue) 20:48
最近出張続きのこともあり勉強をサボっていたら、12月3日号のScience誌に面白い記事が載っていた。(Science 330: 1331-1332)
間違った記憶を生じさせる脳の場所が分かったのだ。
間違った記憶のせいで、大変な目に遭うことがある。
例えば、誰かと映画を観たとしよう。
その映画を観た記憶は確かにある。
しかし、誰と観に行ったかを間違えて記憶していると、ときにより「人間関係に破綻をきたす」ことがある。(伝聞によると)
Science 330: 1331-1332 の図を改変
上の例は、Science誌で発表された「鼻周囲皮質」という脳部位の問題かもしれない。
覚えてなくて困ることもあるが、間違えて覚えてて困ることもある。
人違いとか、英単語の意味を間違えて覚えているのも鼻周囲皮質の問題なのか?!(本人は絶対正しいと思ってるのが困る。私もたまに(しばしば?!)やる…)
お酒を飲むと鼻周囲皮質が破壊される、とかいう知見が出てくると困るな。。
間違った記憶を生じさせる脳の場所が分かったのだ。
間違った記憶のせいで、大変な目に遭うことがある。
例えば、誰かと映画を観たとしよう。
その映画を観た記憶は確かにある。
しかし、誰と観に行ったかを間違えて記憶していると、ときにより「人間関係に破綻をきたす」ことがある。(伝聞によると)
Science 330: 1331-1332 の図を改変
上の例は、Science誌で発表された「鼻周囲皮質」という脳部位の問題かもしれない。
覚えてなくて困ることもあるが、間違えて覚えてて困ることもある。
人違いとか、英単語の意味を間違えて覚えているのも鼻周囲皮質の問題なのか?!(本人は絶対正しいと思ってるのが困る。私もたまに(しばしば?!)やる…)
お酒を飲むと鼻周囲皮質が破壊される、とかいう知見が出てくると困るな。。
←クリック一発ずつ、清き
一票をお願いします!
一票をお願いします!
category: 健康・医学
DATE : 2010.11.30 (Tue) 23:33
DATE : 2010.11.30 (Tue) 23:33
●島根で鳥インフルの疑い 農水省が対策本部 簡易検査で陽性反応
高病原性鳥インフルエンザは、人に対し毒性の強いウイルスに変異する恐れがある。
人はこのウイルスに対する免疫がないので、パンデミック(世界流行)が起こる可能性がある。
よく知られているパンデミックには、14世紀のペスト、19~20世紀のコレラや1918~1919年のスペインかぜがある。
ペストではヨーロッパ人口の3割が、スペインかぜでは全世界で2,500万人が命を落とした。
核兵器は別として、パンデミックは戦争よりも多くの人を殺すといえるだろう。
そうなると、北朝鮮の砲撃どころの騒ぎではない。
高病原性鳥インフルエンザの流行を必要以上に恐れる必要はないが、そのような事態になる恐れがあることは知っておく必要がある。
国・地域レベルでとるべき対策は、感染をいち早く察知し、伝染を防ぐこと。
その動きはすでに起こっているようだ:菅首相「危機管理に全力」=政府が鳥インフル対策本部
では、我々一般市民はどうすればいいか?
タミフルやリレンザなどの治療薬は絶対的に数が少ないので、入手は困難だろう。
個人レベルでできることは、しっかりと睡眠をとり、手洗いとうがいをして、病原体の感染をできるだけ防ぐこと。
ごく当たり前のつまらないことが、自分や家族の命を救うことになるかもしれない。
高病原性鳥インフルエンザは、人に対し毒性の強いウイルスに変異する恐れがある。
人はこのウイルスに対する免疫がないので、パンデミック(世界流行)が起こる可能性がある。
よく知られているパンデミックには、14世紀のペスト、19~20世紀のコレラや1918~1919年のスペインかぜがある。
ペストではヨーロッパ人口の3割が、スペインかぜでは全世界で2,500万人が命を落とした。
核兵器は別として、パンデミックは戦争よりも多くの人を殺すといえるだろう。
そうなると、北朝鮮の砲撃どころの騒ぎではない。
高病原性鳥インフルエンザの流行を必要以上に恐れる必要はないが、そのような事態になる恐れがあることは知っておく必要がある。
国・地域レベルでとるべき対策は、感染をいち早く察知し、伝染を防ぐこと。
その動きはすでに起こっているようだ:菅首相「危機管理に全力」=政府が鳥インフル対策本部
では、我々一般市民はどうすればいいか?
タミフルやリレンザなどの治療薬は絶対的に数が少ないので、入手は困難だろう。
個人レベルでできることは、しっかりと睡眠をとり、手洗いとうがいをして、病原体の感染をできるだけ防ぐこと。
ごく当たり前のつまらないことが、自分や家族の命を救うことになるかもしれない。
←クリック一発ずつ、清き
一票をお願いします!
一票をお願いします!
忍者ブログ [PR]