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DATE : 2011.01.14 (Fri) 11:58
米科学誌『サイエンス』の最新号に、衝撃的な事実が発表された。(Science 331(6014): 138-140)

孤独感は体の機能に異常をきたすという、医学的な証拠があるというのだ。

寂しいということが、一体どんな悪影響を及ぼすのだろうか??


まず、社会的に孤立している人は死亡率が高いことが分かっている。

その程度は、喫煙と同じくらいとされる。

私が驚いたのは、孤独による死亡リスクは肥満や運動不足よりも大きいことだ。


ところでここでいう「孤独」の意味は、必ずしも社会的なつながりの程度のことではない。

重要なのは、本人が主観的に「さびしい」と思っているかどうか

例えば、mixiの友達やtwitterのフォロワーがいかに多くても、孤立感を感じていればここで述べる「孤独」に該当する。(逆にいえば、友人・知人が少なくても寂しさを感じないなら、ここでいう「孤独」には当たらない)


孤独な人が示す身体的傾向として、高血圧がある

高血圧は心臓に負担をかけるうえ、血管をすり減らして痛めてしまう。

孤独が死亡率を上昇させる原因として、慢性的な高血圧は大きいと思われる。


さらに、孤独な人は病気になりやすい

孤独感がヒトの免疫系に影響するからである。(具体的には、孤独な人は炎症を促す遺伝子の活動が増加している)

だから、孤独な人は普通の風邪からエイズまで、ウイルス感染による病気にかかりやすい。


その他に、孤独な人はより強くストレスを感じることや、睡眠の質が悪く眠っても疲れが取れにくいことが分かっている。

また孤独な人は、楽しいことをしても満足が少ない


さらに、社会的な問題がある。孤独な人の数が増加しているのだ。

例えば、アメリカでは1980年に比べ単身で暮らす人の数が30%増えた。日本などの国でもこの傾向は同じだと思われる。

先日の記事で縄文時代は平和でのどかだったことに触れたが、それとは対照的に私達の現代社会では孤独が蔓延し、身体的な健康まで蝕まれているといえるだろうか。


喫煙の習慣などと同じように、孤独感も人から人へ伝わっていくことが分かっている。

極端な言い方をすれば、孤独感は高血圧や免疫低下を起こし死亡率を高める伝染病というわけだ。

孤独な人の数が増え続けていることと考え合わせると、お先真っ暗という気にもなる。


しかし、人から人へ伝播するのは、悪習やネガティブな雰囲気だけではない。

幸福感やポジティブな態度も、また伝染する

だから人が前向きであることは、その人自身のためだけでなく、みんなのためにも大切なことなのだ。

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DATE : 2011.01.13 (Thu) 04:10
有能な人は仕事が速い

最近、それをつくづく感じされられる。


ホリエモンの話は切り口が鋭く、時代の先を行っていると感心させられる。

彼のブログやツイッターなどを見ていると、彼がいかに多くの仕事をしているかが分かる。

単純に書いた本の数だけを見ても、その多さから仕事の速さが推察される。


仕事が速いのは、情報処理の速度が速いのが一因だろう。

有能な人が読んでいる本の数を見ると、驚かされる。ホリエモンも多読家だ。

今日ホリエモンのブログを見ていて、dankogaiという人の存在を初めて知ったのだが、この人は1時間に10冊程度読めるらしい。


おそらく情報処理の速度などは、ある程度は遺伝的に決まっているのだろう。

ちなみに、「遺伝的に決まっている」というのが、私は嫌いだ

それでは夢も希望もないではないか。。


IQに関して言えば、遺伝的な要因の他に、環境要因もあると考えられている。

情報処理や仕事の速さも、ある程度は後天的に改善できるだろう。

人はみないずれ土に還ることを考えれば、仕事の速さなどで思い煩うのはつまらないことだろうが、伸びるものなら伸ばしたい。


子供がゲームで高得点を目指して遊ぶように遊んでみる。

それもまたよし。

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DATE : 2011.01.12 (Wed) 07:22
歴史は、私が学校で習ったときとはずいぶん変わってしまっていた。

私の知識では、縄文人といえば土器を作る原始的な狩猟採集民というイメージだったが、そうではないらしい。

1992年の青森県・三内丸山遺跡の発掘調査によって、縄文人はかつて考えられていたよりも遥かに進んだ文明を持っていたことが分かったそうだ。


クッキーというと現代文明の産物のような気がするが、縄文時代中期にはパンとともに既に作られていたらしい。

縄文人のゴミ捨て場であった貝塚。名前からすると貝ばかり食べていたような気がするが、実際にはアサリ、ハマグリ、シカ、イノシシ、タイ、ボラ、マグロ、サケ、クルミ、クリ、ドングリなど、実に様々なものを調理して食べていたとか。

しかも何と、ニワトコなどの植物から果実酒を作って飲んでいたという。ロマンをかき立てる古代の歴史は、実に面白い。


あらゆる学問がそうであるように、歴史も変わっていくんだなと実感させられる。

ところで、約12,000年前から1万年間も続いた縄文時代は、武器を取って殺し合う戦争がなかった、のどかで平和な時代だったとされる。

核兵器や地雷に溢れている現代社会では、考えられないことだ。


そんな時代は羨ましいと思うが、文明は後戻りできない。

私たちは、再び戦争のない世界をつくることができるのだろうか?

確かなことは、不可能だと思ってしまったら、物事は実現できないということだ。

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DATE : 2011.01.11 (Tue) 01:48
4歳の娘が「6歳になったら、ママと一緒にテニスがしたい」と言った。

私は少し考えたが、「6歳になるまで待たなくても、今すぐできるよ」と返した。

思い立ったが吉日。なにもわざわざ2年間指をくわえて待つ必要はない。そのことを教えたかった、というのもある。


2歳の娘も巻き込んで、早速近所の公園でテニスを始めた。

とはいえ、ラケットを握ったこともない子供が、いきなりポンポン打てるようになるわけではない。

まずは、右手でラケットを持って、投げたボールを打ち返す(というよりも、ラケットのどこかに当てる)練習を始めた。


2歳の娘もなかなかやるもので、当たったことを褒めてやると、集中して「レッスン」を受ける。

ところが、私の代わりに家内が「コーチ」をすると、途端に砂遊びを始めてしまったようだ。

家内はそれがなぜなのか、とても不思議がっていた。


子供にしろ大人にしろ、生徒が指導者の指導についてくるかどうかを決める、決定的な要因がある。

それは、「期待に満ちた雰囲気」

指導者が生徒に対し「私はあなたの能力を信じている。私はそれを引き出したい」という態度で接するとき、生徒は最大限の能力を発揮する。これは、指導者を上司に、生徒を部下に置き換えても成り立つ。


2歳の子供でも、その雰囲気をすぐに見抜く。

あるいは、子供の方がその雰囲気に敏感なのかもしれない。

テニスにしろピアノにしろ、子供がどの程度まで習得するかは「神のみぞ知る」だが、親としては子供の能力を信じてやりたい。それは、人間の潜在的な力を信じる、ということでもある。

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私は、映画「The Matrix」が大好きだ。サブタイトルは「Believe the unbelievable」。日本語では「なぜ信じない?」という訳が当てられていたと思う。

主人公ネオは、最初は何も信じることができない人間だった。つまり、何事に対してもunbelievableであった。

ところが、彼の能力を信じる指導者モーフィアスに導かれ、自分に秘められた力を信じる(believe)に至る。この映画には「心の中に作ってしまっている限界の壁を取り払え」という、強烈なメッセージが込められている。


人間、自分の能力を過小評価してしまうことがままある。

自転車に乗るときや着替えの時など、子供が「できない!」といって泣き出すことがしょっちゅうあるが、「こうすればできるよ」と言って冷静に行うことを促すと、あっさりできてしまったりする。

それは、心の壁(boundary)が、取り払われる瞬間だ。そして、これは非常に重要なことだが、そんな壁は物理的には存在しない。自分が勝手に作ってしまっているだけである。


子供たちには、銃の弾丸をよけろとまでは言わないが、自分の力を信じられる人間にはなって欲しい。

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DATE : 2011.01.08 (Sat) 06:10
●日本人の鯨肉離れ進む 昨年8月在庫、6千トン超


先日この記事を見て、捕鯨問題について調べてみたところ、「あれ?」と思うことがあった。

共同船舶(株)という組織が、鯨肉料理の売り込みを積極的に行っているらしい(ソース)。

鯨を獲って食うことは国際的に非難されているのに、なぜわざわざ「鯨はウマいよ!」と宣伝する必要があるのか?


捕鯨を仕事にしている人からすれば、商品である鯨肉を買って欲しいということだろう。

ただ、一個人の私の立場から言えば、安全性に疑問がある(ソース)上に国際的に非難されているものを、わざわざ食べる必要もないと思う。

日本の鯨肉の在庫量が過去最高になったことは、私と同じように鯨肉を食べたいと思わない人が増えていることを示唆している。


私は小学生の頃に鯨肉を食べた記憶が微かにあるが、それ以降は口にしていない。(正直なところ、とりわけおいしいものでもなかった…。給食用と高級料理は別物だろうけど)

実際のところ、現在日本人で鯨を食べる人は少数派らしい(ソース)。

それにも関わらず、日本という国全体が「捕鯨国」として国際的に非難されるのはいかがなものか??


縄文時代から続く日本の食文化が廃れてしまうのは、ある意味で悲しいことかもしれない。

しかしその一方で、明日鯨肉がなくなっても困らない人は少なくないだろう。

鯨は高級料理のひとつだそうだが、この飽食の時代には、他にもおいしいものがたくさんある。

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