category: 火星への道
DATE : 2010.02.03 (Wed) 23:31
DATE : 2010.02.03 (Wed) 23:31
もう2年前になるか。
私は、2008年の宇宙飛行士候補者選抜を受けた。
結果は、「不採用」だった。
半生をかけて臨んだ試験だった。
志願者は963人。
書類審査に通り、英語試験に合格し、230人が筑波宇宙センターでの1次試験に進出した。
2日がかりで身体検査と、一般教養、専門、心理適性の試験が課された。
実は、私は右目の矯正視力がギリギリ1.0だった。宇宙飛行士は、矯正視力が両眼とも1.0以上なければならない。
これが一番のネックだと考え、アイパッチなどを使用して数ヶ月前から涙ぐましいトレーニングを行っていた。
検査当日は何とか1.0が出せたので束の間「ホッ」としたのだが、その直後に想定外のことが起こった。
近距離視力も調べられたのだ-.-;;;;
測定器から「ビーッ、ビーッ」とゆっくり検査値が印刷されて上がってくる。
平静を心がけつつ記録紙を見ると、そこには「0.8」の文字が!!
気まずい沈黙が流れたが、看護師さんがお情けで2回測り直してくれた。
しかし、結果は敢えなく0.8。
さらに追い打ちをかけるように、普段は正常な血圧が高めに出てしまった。
宇宙を目指して半生をかけてきた男の気持ちを想像して欲しい。
恋愛と同じく、宇宙飛行士候補者選抜でも「不採用」の理由は教えてくれない。
「もし不合格になるとしたら、健康検査の問題に違いない」と、私は勝手に思い込んでいた。
2年もの間――
***
最近、「あの試験に落ちたのは、実は健康以外の問題かも?!」と思わせる事態が発生した。
クイズゲームで勝てないのだ・・・
他の言い方で言えば、私は無常識らしい。
私はゲーセンが好きだ。愛している。
半年ほど前から、ゲームセンターのネットワーク対戦ゲーム「アンサー×アンサー」というゲームにハマっている。
こいつが侮れない。
全国のゲーム機がネットワークでつながれていて、同時に4人のプレーヤーが頭脳を競う。
漫画・アニメ・ゲームやエンターテイメントなどで解答できないのは許せるのだが、自然科学、地理・歴史・社会や文学などで得点できないと話は別だ。
たとえば、「いわゆる『バカヤロー解散』のときの日本の総理大臣は誰?」というような問題が出る。
答えが「吉田茂」だとわかっても、0.01秒でも押し遅れれば対戦者に得点を取られてしまう。
当然常識と思われる問題(恥ずかしくて書けない^^;)でも、答えられず惨めになることがある。
対戦では毎回順位が付けられ、勝ち負けがハッキリするので、否応なしに自分のレベルを思い知らされる。
対戦に勝つと上位リーグに上がっていく仕組みで、C, B, A, S, SS, SSSリーグがある。
Bリーグ以上ではさらに各々のリーグが3階層に分かれていて、成績が振るわないと降格する。
最高SS2リーグにまでは上がったのだが、なかなかその上に行けない。
推定では、SSリーグ以上のプレーヤーは数千人だろうか・・・
つまり、一般常識に関して、私よりも上手の人間が何千人かいるということだ。
宇宙飛行士候補者選抜では、一般教養試験の対策もかなり必死にやったので、「まぁこいつは大丈夫だろう!」と楽観的に考えていた。
しかし、どうやらそうでもないらしい。
試験の時、自信満々に「俺は大丈夫だろう!」と思っている奴が、状況認識を誤っていることはよくあることだ。
悲しいことに・・・。
たかがクイズゲームだが、されど1プレイ毎に実力を思い知らされるのは、学校で毎回模擬試験を受けるようでシビアな話だ。
現在、私のプレイヤーランクは「プロアンサー」、所属リーグはS1(SS3から降格になってしまったorz)。
SSリーグまでは調子よく来たのだが、最近勝てないので、人目も憚らずゲーム中にわからないところを手帳にメモしている。
そして、後で復習する。最近Wikipediaが愛しい。
ダライ・ラマ曰く、"Remember that not getting what you want is sometimes a wonderful stroke of luck."
「望みが叶わないことは、思いがけない幸運をもたらすものだ」
クイズゲームで勝てないことが、私が目指すべきものの姿をハッキリと見せてくれた。
「教養」は英語で"liberal arts"。「人を自由にする技術」という意味だ。
目指すは、幅広い教養を備え、かつ頭の回転が速い人間。
己が能力の向上のため、ゴールドプロ、SSS1リーグを目指して修行を続けよう。
自分のクイズ中毒を正当化する、ただの口実だったりして。。。
試験に落ちた理由が、精神の異常でなかったことを祈る。
私は、2008年の宇宙飛行士候補者選抜を受けた。
結果は、「不採用」だった。
半生をかけて臨んだ試験だった。
志願者は963人。
書類審査に通り、英語試験に合格し、230人が筑波宇宙センターでの1次試験に進出した。
2日がかりで身体検査と、一般教養、専門、心理適性の試験が課された。
実は、私は右目の矯正視力がギリギリ1.0だった。宇宙飛行士は、矯正視力が両眼とも1.0以上なければならない。
これが一番のネックだと考え、アイパッチなどを使用して数ヶ月前から涙ぐましいトレーニングを行っていた。
検査当日は何とか1.0が出せたので束の間「ホッ」としたのだが、その直後に想定外のことが起こった。
近距離視力も調べられたのだ-.-;;;;
測定器から「ビーッ、ビーッ」とゆっくり検査値が印刷されて上がってくる。
平静を心がけつつ記録紙を見ると、そこには「0.8」の文字が!!
気まずい沈黙が流れたが、看護師さんがお情けで2回測り直してくれた。
しかし、結果は敢えなく0.8。
さらに追い打ちをかけるように、普段は正常な血圧が高めに出てしまった。
宇宙を目指して半生をかけてきた男の気持ちを想像して欲しい。
恋愛と同じく、宇宙飛行士候補者選抜でも「不採用」の理由は教えてくれない。
「もし不合格になるとしたら、健康検査の問題に違いない」と、私は勝手に思い込んでいた。
2年もの間――
***
最近、「あの試験に落ちたのは、実は健康以外の問題かも?!」と思わせる事態が発生した。
クイズゲームで勝てないのだ・・・
他の言い方で言えば、私は無常識らしい。
私はゲーセンが好きだ。愛している。
半年ほど前から、ゲームセンターのネットワーク対戦ゲーム「アンサー×アンサー」というゲームにハマっている。
こいつが侮れない。
全国のゲーム機がネットワークでつながれていて、同時に4人のプレーヤーが頭脳を競う。
漫画・アニメ・ゲームやエンターテイメントなどで解答できないのは許せるのだが、自然科学、地理・歴史・社会や文学などで得点できないと話は別だ。
たとえば、「いわゆる『バカヤロー解散』のときの日本の総理大臣は誰?」というような問題が出る。
答えが「吉田茂」だとわかっても、0.01秒でも押し遅れれば対戦者に得点を取られてしまう。
当然常識と思われる問題(恥ずかしくて書けない^^;)でも、答えられず惨めになることがある。
対戦では毎回順位が付けられ、勝ち負けがハッキリするので、否応なしに自分のレベルを思い知らされる。
対戦に勝つと上位リーグに上がっていく仕組みで、C, B, A, S, SS, SSSリーグがある。
Bリーグ以上ではさらに各々のリーグが3階層に分かれていて、成績が振るわないと降格する。
最高SS2リーグにまでは上がったのだが、なかなかその上に行けない。
推定では、SSリーグ以上のプレーヤーは数千人だろうか・・・
つまり、一般常識に関して、私よりも上手の人間が何千人かいるということだ。
宇宙飛行士候補者選抜では、一般教養試験の対策もかなり必死にやったので、「まぁこいつは大丈夫だろう!」と楽観的に考えていた。
しかし、どうやらそうでもないらしい。
試験の時、自信満々に「俺は大丈夫だろう!」と思っている奴が、状況認識を誤っていることはよくあることだ。
悲しいことに・・・。
たかがクイズゲームだが、されど1プレイ毎に実力を思い知らされるのは、学校で毎回模擬試験を受けるようでシビアな話だ。
現在、私のプレイヤーランクは「プロアンサー」、所属リーグはS1(SS3から降格になってしまったorz)。
SSリーグまでは調子よく来たのだが、最近勝てないので、人目も憚らずゲーム中にわからないところを手帳にメモしている。
そして、後で復習する。最近Wikipediaが愛しい。
ダライ・ラマ曰く、"Remember that not getting what you want is sometimes a wonderful stroke of luck."
「望みが叶わないことは、思いがけない幸運をもたらすものだ」
クイズゲームで勝てないことが、私が目指すべきものの姿をハッキリと見せてくれた。
「教養」は英語で"liberal arts"。「人を自由にする技術」という意味だ。
目指すは、幅広い教養を備え、かつ頭の回転が速い人間。
己が能力の向上のため、ゴールドプロ、SSS1リーグを目指して修行を続けよう。
自分のクイズ中毒を正当化する、ただの口実だったりして。。。
試験に落ちた理由が、精神の異常でなかったことを祈る。
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