超人の世界

尖閣諸島や北方領土で話題の領土問題。

問題の本質は何だろう？


それは「何かを所有したい」という意思にあると私は思う。

物や土地を所有するということは、他の人がそれを使えないようにするということ。

子供が他の子供からおもちゃを取り上げて、独り占めするようなものだ。


取り上げた者は嬉しいかもしれないが、取り上げられた者は惨めな思いをする。

取り上げた者の利益は、取り上げられた者の不利益の上に成り立っている。

人間の幸せは、他人の不幸と引き換えにしか得られないのだろうか？


そう思ってしまったら、その通りにしかならない。

もし「人は他人を不幸にすることなく幸せになれる」と信じるなら、その道は開かれるだろう。


他人から何も奪わないというのが、人間の究極の姿だろう。

何も所有しない、ということ。

必要なものは、過不足なく共有すればよい。


ニーチェが言う「超人」の世界は、そんな世界に違いない。

ツァラトゥストラはこう言った 上 岩波文庫 青 639-2

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