イメージ

一昨日、向井千秋さんをテーマにしたドラマと、国際宇宙ステーションからの初のハイビジョン生中継の録画ビデオを見た。
妻が録画しておいてくれたものだ。
目指すイメージを潜在意識に植え付ける上で、よい仕事をしてくれた。

潜在意識

過去のバックアップCDを整理していたら、2000年4月10日に書いた目標のWordファイルが出てきた：

　　3年で医学博士号取得
　　　　2003年に大学院卒業
　　トライアスロン
　　　　2000年3月にフルマラソン完走
　　英検1級
　　　　2000年末までに問題集「ターゲット」を終了

大学院卒業は2006年、フルマラソン完走は2004年。
トライアスロン（アイアンマン）完走は2006年、英検1級合格は2002年。
計画した期日よりは遅れたものの、立てた目標は達成したわけだ。

頭の中で考えるだけでなく、目標を実際に書く（おそらく紙に書いた方がいい）ということが、いかに重要であるかを実感する。
「願いをかなえる魔法のノート」は、必要ないと思う。
たった一枚の紙切れが、その役割を十分に果たしてくれるから。

本質的に重要なのは、おそらく紙切れではない。
手を動かして紙に目標を書くことで、「願望が潜在意識に刷り込まれる」ということだろう。

英検1級も博士号もアイアンマンも、当初は雲の上の存在に思えたものだ。
「自分にはムリ」と思い込んでしまったら、一つとして成し得なかったに違いない。

人間の能力には限りがない。
さらなる高みを目指して行かなければならない。

もっと高く

明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します。

* * *

午前0時、2007年のはじまりをテレビで見届けた後、1時に就寝。
例年ならば、煩わしいアラームなどは一切切って、好きなだけ眠るところだ。

しかし、今日はまだ真っ暗な5時半に起床した。
朝の時間を有効に使うと、人間の能力は飛躍的に向上するという。
新しい習慣を始めるのに、新しい年のスタートはうってつけだ。

今思いつくことで差障りのないところでは、今年の目標は：
　　1. 気象予報士になる
　　2. マラソンでサブフォー（4時間以内）を達成する
　　3. 体脂肪率を15%以下に維持する
こと。

実ははるかに高い目標を立てたのだが、まだここで暴露するのはためらわれる。
「火星を目指すとうそぶく男が、何をいまさら！」とおっしゃるかもしれない。
しかし、こんな私にも狂人と思われるのを恐れる心情が、まだあるのだ。

「数々の試練を克服し、自らが立てた大きな目標を達成すること」
アイアンマンになることは、私にとってそういう意味があった。

それを成し遂げた今、もっと偉大な頂を目指したい。
そのための鍵は、朝にある。

市民講師、土曜講座

昨日10時～12時まで、愛知中学で「人体の不思議！！―宇宙へ行ったらどうなるの―」と題し、1年生の生徒さんたち約30名にお話をしてきた。

今年の4月9日、NPO法人・愛知市民教育ネットのW氏らに話を持ちかけられ、準備を進めてきた講座が遂に現実となった。

ヘッドダウンティルト（ベッドを6度傾けて頭を下にして寝る）を使って無重力状態での体液分布を体験してもらったり、人体模型を使って説明したりして、参加型で楽しい講座になったのではないだろうか。

聞いていた学校の先生も関心を持っていただいたようで、講座の後宇宙服の話で盛り上がったのはよかった。

宇宙の話をするのは楽しい。
また、私の話によって人が何らかの影響を受けるとすれば、それはすばらしいことだ。

宇宙飛行士の条件

先日9～11日まで、鳥取県米子にて宇宙航空環境医学会に参加してきた。

1日目は、月・火星への有人ミッションに対する日本のスタンスについて、JAXA職員の方から発表があった。
あまり目新しい知識はなかったものの、日本も積極的に関わりたいという姿勢が伝わってきた。



3日目には宇宙飛行士選抜の医学基準や飛行士の健康管理について、JAXAの方から発表があった。
これがまさに、私が目的としていた情報である。

身長や視力など、宇宙飛行士の医学基準については、国際的な枠組みを作りつつあるようだ。
それに加え、日本独自の基準も課されるとのこと。

健康管理に関しては、当たり前のことではあるが、「生活習慣病を予防する」ことが重要とのこと。
しかし、外食を続けるなど、食に対して注意を怠ると容易に血液検査の結果などに反映されることを考えれば、生涯にわたって健康を維持するのは簡単ではない。

また、興味深かったのは、戦闘機のパイロットの性格傾向。
何かミスを犯したとき、責任を自分の外に向ける傾向が有意に大きいそうだ。
空での事故は、一般に大変な経済的な損失となり、とてつもなく大きな責任を問われることになる。
だから「責任はすべて自分にある」と思ってしまう人は、精神的な重圧に押しつぶされてしまい、パイロットとして勤まらないのだろう。

医学基準や性格傾向など、宇宙飛行士と飛行機のパイロットには共通する部分があるとのこと。
自分の責任を自分以外に転嫁してしまうのはいかがなものかと思うが、重大な過ちを犯してしまった場合、すべてを自分で背負ってしまわず、心理的重圧を必要以上に溜め込まない人間にならなければならない、と思った。