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DATE : 2011.01.17 (Mon) 11:36
24世紀の世界を描く米TVドラマ『スタートレックThe Next Generation』では、「貧困は撲滅された」というセリフが登場する。

私も、いずれは地球上の貧困は撲滅されると思う。

そして、そうなるべきだろう。


では、貧困がなくなったかどうかをどう判断するか?

これを考えるには、やはり指標を使う必要があるだろう。

そう思って「貧困率」の定義を調べてみたら、まともに使えそうなものが見当たらないことに愕然とした。


現在、よく使われる貧困率の定義には「絶対的貧困率」と「相対的貧困率」の2つがあるようだ。wikipedia参照

絶対的貧困率は「1日の所得が1米ドル以下に満たない国民の割合」

この指標の問題は、物価の高低によって1米ドルの意味が大きく異なることだ。例えば卵を例にとると、インドでは1米ドルで10個買えるが、日本では4.3個、ベルギーでは2個しか買えない財団法人国際金融情報センターの資料参照。1米ドル=90円とする)


ちなみに相対的貧困率は「等価可処分所得が、全国民の等価可処分所得の中央値の半分に満たない国民の割合」

この指標では、ある程度の所得格差がある限り必ず貧困層が存在することになってしまう。仮に、最も貧しい人が六本木ヒルズに住んでいても、である。

奇妙なことに、この指標で「貧困層」に属する日本人の所得は、世界各国の貧困層のうちで最も「裕福」だという。


私の印象では、技術の進歩が衣食住の生産コストを下げ、時代を追うごとに貧困は撲滅されてきていると思っていた。

ところがその真偽を判断しようにも、そもそも現代において貧困を判断する納得のいく指標がないのだから、歴史的比較などお話にならないだろう。

誰もが納得するように「貧困」を定義すること自体が難しそうだ。その意味で、貧困問題は技術的というよりは思想的な問題かもしれない。

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★無題
NAME: マエノメリ
何でもかんでも経済的指標にすること自体が「貧困」な状態なんではないでしょうか。
資本主義自体が、先進国でその限界を露呈しているように思います。
2011/01/17(Mon)15:38:08 編集
[Ken Takahashi] Re:無題
初めに指標を考えた人たちは、経済を良くしたいという真摯な願いから作ったんじゃないですかねぇ~。
何らかの方法で、状態を判断する必要はありますし。
それが数字遊びになってしまっては、確かに意味ありませんが。。
【2011/01/18 01:37】
★無題
NAME: 歌狛
貧困っていう単語がそもそもどんな人間に使われるのか、
日本人ではなかなか分からない気がします。

言葉が悪いかもしれませんが、アジアやアフリカ辺りの
貧しい国々辺りを連想してしまうというか……。

平和ってまず貧困を減らす事から始まるのかな。
2011/01/17(Mon)22:49:45 編集
[Ken Takahashi] Re:無題
この世にある本当の貧困と言うのは、日本人が考えるものの比じゃないようですよね。
日本の場合、暗黙のうちに「自分より裕福な人と比べて、どれくらい貧しいか」という意味になっている気がします。
【2011/01/18 01:41】
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