category: 読書
DATE : 2011.03.21 (Mon) 22:01
DATE : 2011.03.21 (Mon) 22:01
塩野七生著『日本人へ 国家と歴史篇』を読了した。
私が初めて読んだ彼女の本は『マキアヴェッリ語録』だった。
そちらがおもしろかったのでこの本にも期待していたのだが、それを裏切らないものだった。
彼女が本書で伝えたかった大きなポイントの一つは、「日本人よ、戦略を持て!」ということだろう。
捕鯨問題の国際会議で「酔鯨」という酒を振舞ってはどうか、というくだりは、おちゃらけているかに見せつつ「なるほど外交はこうやるのか」と妙に納得させられるものがある。
彼女の作家という仕事に対する真摯さに痛く感銘を受けた。
また、歴史や政治に対する鋭い眼差しは男でさえも度肝を抜かれるほどに思えるが、その中にも、ファッションやイタリアンモードなどに対する女性らしい言葉がポツリと語られていて、それがまたいい。
そして何よりも、人間に対する前向きな態度が随所にあふれていて、「俺も何とかせねば!」という気持ちと同時に勇気を与えてくれる書でもある。
私が初めて読んだ彼女の本は『マキアヴェッリ語録』だった。
そちらがおもしろかったのでこの本にも期待していたのだが、それを裏切らないものだった。
彼女が本書で伝えたかった大きなポイントの一つは、「日本人よ、戦略を持て!」ということだろう。
捕鯨問題の国際会議で「酔鯨」という酒を振舞ってはどうか、というくだりは、おちゃらけているかに見せつつ「なるほど外交はこうやるのか」と妙に納得させられるものがある。
彼女の作家という仕事に対する真摯さに痛く感銘を受けた。
また、歴史や政治に対する鋭い眼差しは男でさえも度肝を抜かれるほどに思えるが、その中にも、ファッションやイタリアンモードなどに対する女性らしい言葉がポツリと語られていて、それがまたいい。
そして何よりも、人間に対する前向きな態度が随所にあふれていて、「俺も何とかせねば!」という気持ちと同時に勇気を与えてくれる書でもある。
←クリック一発ずつ、清き
一票をお願いします!
一票をお願いします!
category: 読書
DATE : 2011.03.20 (Sun) 20:49
DATE : 2011.03.20 (Sun) 20:49
池上彰さんの『知らないと恥をかく世界の大問題』を読了した。
世界の勢力地図、アメリカ一極集中の崩壊や日本の政権交代など、知っておきたい問題について大変分かりやすく解説されている。
新基軸通貨の候補として挙がっているSDRなどの経済関連の知識はもちろん、インフルエンザウイルスのHN抗原型などの科学的知識も明瞭にさらっと解説しているあたりが流石だ。
本書ではこれらの大問題について述べた後、最後に自分たちにできることは何かが問いかけられる。
世界の勢力地図、アメリカ一極集中の崩壊や日本の政権交代など、知っておきたい問題について大変分かりやすく解説されている。
新基軸通貨の候補として挙がっているSDRなどの経済関連の知識はもちろん、インフルエンザウイルスのHN抗原型などの科学的知識も明瞭にさらっと解説しているあたりが流石だ。
本書ではこれらの大問題について述べた後、最後に自分たちにできることは何かが問いかけられる。
知らないと恥をかく世界の大問題 (角川SSC新書)
posted with amazlet at 11.03.21
池上 彰
角川SSコミュニケーションズ
売り上げランキング: 441
角川SSコミュニケーションズ
売り上げランキング: 441
←クリック一発ずつ、清き
一票をお願いします!
一票をお願いします!
category: 読書
DATE : 2011.01.05 (Wed) 01:21
DATE : 2011.01.05 (Wed) 01:21
誰にでも得意・不得意はあると思うが、私は小学校から高校まで、社会科、特に歴史が嫌いだった。
おろらく、暗記が嫌いだったからだと思う。
さらにテストで点数が取れないことが、社会嫌いに追い打ちをかけてしまった。
これは重要なことなのだが、私が社会が嫌いだった本質的な理由は、なぜ社会の勉強をする必要があるかを理解していなかったことだ。
他の教科も含めて、高校までの勉強が面白くなかったのは、目的が受験のためだったからだろう。
歴史や地理が、受験などというつまらないもののためにではなく、よりよく生きるために必要であることを私が理解したのは、社会人になってからだ。
「今さら!」とおっしゃる方も少なくないと思うが、遅すぎることもない、と思う。
受験のためにしてきた勉強など、所詮は付け焼刃。
歴史や地理が、国家や企業などの大組織はもちろん、家庭や個人の意思決定にも影響するということを知ってから学ぶのとでは、まったくと言っていいほど意味が違う。
昨日、世界史の本を一冊読み終えた。
自分にとっての必要性を理解していると、学ぶことは楽しい。
自分の子供たちも含め、新しい世代の人々には、なぜ学問が必要なのかをまず気付かせてあげたい。
おろらく、暗記が嫌いだったからだと思う。
さらにテストで点数が取れないことが、社会嫌いに追い打ちをかけてしまった。
これは重要なことなのだが、私が社会が嫌いだった本質的な理由は、なぜ社会の勉強をする必要があるかを理解していなかったことだ。
他の教科も含めて、高校までの勉強が面白くなかったのは、目的が受験のためだったからだろう。
歴史や地理が、受験などというつまらないもののためにではなく、よりよく生きるために必要であることを私が理解したのは、社会人になってからだ。
「今さら!」とおっしゃる方も少なくないと思うが、遅すぎることもない、と思う。
受験のためにしてきた勉強など、所詮は付け焼刃。
歴史や地理が、国家や企業などの大組織はもちろん、家庭や個人の意思決定にも影響するということを知ってから学ぶのとでは、まったくと言っていいほど意味が違う。
一冊でわかるイラストでわかる図解世界史―地図・イラストを駆使 超ビジュアル100テーマ (SEIBIDO MOOK)
posted with amazlet at 11.01.05
成美堂出版編集部
成美堂出版
売り上げランキング: 3620
成美堂出版
売り上げランキング: 3620
昨日、世界史の本を一冊読み終えた。
自分にとっての必要性を理解していると、学ぶことは楽しい。
自分の子供たちも含め、新しい世代の人々には、なぜ学問が必要なのかをまず気付かせてあげたい。
←クリック一発ずつ、清き
一票をお願いします!
一票をお願いします!
category: 読書
DATE : 2010.10.10 (Sun) 18:22
DATE : 2010.10.10 (Sun) 18:22
今日は「経済ってそういうことだったのか会議」を読了した。
お金とは何か、税金はなぜ払わなければならないか、グローバリゼーションの先に何があるか。
そんな素朴で重要な質問に対し、元金融担当大臣の竹中氏とメディアクリエーターの佐藤氏との対談という形式で、大変分かりやすく答えている。
経済学という複雑で難解な代物を、簡単で平易に説明しているところが凄い。
専門用語を羅列して一般大衆をケムに巻く学者は少なくない。
しかし、難解な学問を分かりやすく説明することは、本当に理解している人にしかできない。
対談の中ではまったく偉ぶっていないのだが、wikipediaで竹中氏について調べると、その業績の凄さに圧倒される。
偉ぶらないことで、ますます威光が増している。
人間かくありたいものだ。
佐藤 雅彦 竹中 平蔵
日本経済新聞社
日本経済新聞社
お金とは何か、税金はなぜ払わなければならないか、グローバリゼーションの先に何があるか。
そんな素朴で重要な質問に対し、元金融担当大臣の竹中氏とメディアクリエーターの佐藤氏との対談という形式で、大変分かりやすく答えている。
経済学という複雑で難解な代物を、簡単で平易に説明しているところが凄い。
専門用語を羅列して一般大衆をケムに巻く学者は少なくない。
しかし、難解な学問を分かりやすく説明することは、本当に理解している人にしかできない。
対談の中ではまったく偉ぶっていないのだが、wikipediaで竹中氏について調べると、その業績の凄さに圧倒される。
偉ぶらないことで、ますます威光が増している。
人間かくありたいものだ。
←クリック一発ずつ、清き
一票をお願いします!
一票をお願いします!
忍者ブログ [PR]