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DATE : 2012.12.28 (Fri) 01:56
恐れや悲しみや苦しみや煩いから解放され、安らかでありたいとは、誰しも思うことだ。
しかしいくつかの宗教が説くところでは、よい行いが報われるのは死んだ後だ。
もしそうだとすると、たいていの人にとっては死後とか来世とかは遠い先のことだから、よい行いをしてもその恩恵にあずかるのはずっと後になってしまう。

しかし、よい行いをすることで瞬時に安らぎが得られるとしたらどうだろう?
そんなうまい話はない、と思うかもしれない。
ところが驚いたことに仏教の最古の聖典『スッタニパータ』では、煩悩は行いによって直ちに消滅すると説かれている。

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例えば議論。
人はみな自分が正しいと思っているから、自分の考えややり方を否定されるとむきになって相手に反論する。
しかし仮にその議論に勝ったとしても、一時的な優越感と若干の賞賛が得られるのがせいぜいであって、真の安らぎは得られない。

ためしに議論をしないよう心掛けてみると、意外なほど心が安らかなのを感じる。
議論のほかにも、怒らないこと、驕らないこと、貪らないことなどは、行った結果が安らぎの形で直ちにフィードバックされる。
これは本当に驚くほど効果がある。

しかし、その一方でスッタニパータに述べられている行いがすべて簡単に行えるわけではない。
例えば出家や売買の禁止などは、今日の一般民衆には極めて困難だ。
自分の置かれている環境の中で、スッタニパータの教えをいかに取り入れるかという問題は、各人にゆだねられる。

ゴータマ(ブッダ)が生きた時代は今から2500年ほど前。
彼の死後に後継者たちによって体系化された仏教では、地獄は死後の世界として説かれる。
しかし、ゴータマその人が説いた教えでは、天国も地獄もいまこの現世にあるものと考えられていたらしい。

ニルヴァーナ(安らぎ)はどこにあるか?
それはどこか途方もなく遠いところにあるのだろうか?
否、それはよく気を付けて熱心に平安への道を学び、実践するという行為のうちに「生じる」のだ。

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