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DATE : 2013.01.29 (Tue) 00:41
小津安二郎の『東京物語』を観た。
戦後の日本を舞台とする1953年公開のこの映画は、世界的にも非常に評価が高いといわれる。
この作品の主題は親子関係の儚さである、と言ってしまうと実に陳腐なのだが、これについて私の視点で考えてみたい。

登場人物の平山一家は、年老いた父・周吉、母・とみと、その4人の子供たちから成る。
老夫婦は尾道の家から子供たちを訪ねて東京に行く。
作品中では周吉ととみはよき老人として描かれているのだが、久しぶりに訪ねてきた両親に対し、子供たちの応対は一見親切ながらも、実はぞんざいである。

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東京や大阪で暮らす子供たちには、忙しい仕事と、自分の家庭とがある。
彼らには彼らの生活がある、といってしまえばそれまでだ。
しかし、母の危篤を知らされたときに喪服を準備する周到さや、亡くなった後に形見を要求する抜け目なさに、観る者は痛ましさを感じるのである。

種として見た場合、ヒトは親から生まれ、子を産む存在である。
子を産むということは、すなわち親になるということである。
だとすれば、親の存在をないがしろにするのは、自分をないがしろにするのと同義である。

また自分の親を大切にしない親を、子供は大切にしないだろう。
多くの人にとって、実際の親子関係はそうそう理想的なものではないかもしれない。
それでも多くの場合、親をぞんざいに扱うことは、自分の首を絞めることなのではなかろうか。

そして逆に、親を大切にすることは、結果的に自分自身を大切にすることなのだろう。

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Ken Takahashi

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