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DATE : 2011.09.25 (Sun) 10:37
4000年前のエジプトでも、年長者による若者批判が既にあったという史料があるそうだ。
どの時代にも、どの世界でも、「最近の若者は…」という文句は聞かれる。
最近の日本では、1997年の「酒鬼薔薇事件」以降、世代の違いによる人間の性質の違いが問題にされることが多くなったように思う。

「最近の若者は…」という言葉の裏には、暗に「自分たちの世代はマトモだが、最近の若者たちには問題がある」という意図が含まれている。
まるで若者自身に問題の責任があるかのような言い方だ。
しかし、ちょっと考えてみればこの思考回路がいかに短絡的かが分かる。

そのためには、たった一つの前提が認められればよい。
それは、わずか数世代の間で人間という生き物の性質が変わってしまうはずがない、ということ。
生物の進化という視点で見れば、ヒトの遺伝的性質が10年とか100年とかいう短い期間で変わってしまう可能性は、限りなくゼロに近い。

つまり、年長者と若者との間に人間の素質としての差はないのだ。
ヒトの性質を決定する2大因子は遺伝と環境だが、世代論についていえば、それはほぼ100%環境の問題といえる。
もし年長者と若者との間に性質の違いが生じたとしても、それは若者の責任ではない、というのは明らかだろう。

昭和一桁世代、団塊世代、しらけ世代、バブル世代、ロスジェネ、ゆとり世代…。
世代による人間の性質の違いは、確かにある。
しかしそれは若者自身の問題ではなく、社会がそうさせるのだ。

私もうっかり「最近の若者は…」などと口走らないように気をつけないとね…

(この記事は萱野稔人編『日本言論知図』に着想を得て書きました)

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