Web制作 忍者ブログ

DATE : 2024.04.25 (Thu) 18:33
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


ブログランキング・にほんブログ村へ 人気ブログランキングへ
 ←クリック一発ずつ、清き
  一票をお願いします!


DATE : 2011.10.10 (Mon) 04:42
『フィンランド式頭のいい子が育つ20のルール』を読了した。
日本人の学力が低下しているという主張には賛否あるが、OECDの学習到達度調査(PISA)で近年日本が順位を落としてきていることはよく知られている。
子を持つ親には看過できない問題だ。

この学習到達度調査で、フィンランドは総合1位で独走を続けている。
教育問題に対するフィンランド文部省のスピーディーな対応や、教育にお金がかからない制度、教師や親を尊敬する風潮。
政治・制度・風潮など、個人では如何ともし難い要因がある一方で、今すぐに実践できて、かつ大きな効果が期待できる方策もある。

テキストの選び方や「カルタ式学習法」、勉強する時間・場所を限定しないことなど、技術的な面ももちろん重要だ。
しかしつまるところ、何がいちばん子供の学力に影響を与えるかといえば、それは親の子供に対する接し方に他ならない。
子供は親を見て育つのだから、それはごく当たり前のことだといえる。

最も重要なことは、子供の希望を潰さないこと。
人間には無限の可能性があるが、子供ならなおさらのことだ。
その芽を「お前には無理」などといって摘み取ってしまうのがいかに有害かについて、日本ではあまり意識されていないように思う。

もう一つ大切なことは、子供の学力を上げようと思ったら、親にも相応の覚悟が要るということ。
例えば、子供に自発的に勉強をさせたいと思ったら、親自らも勉強する姿を示す必要がある。
親が本をよく読むなら子も本を読む、とはよく言われることだ。

そして、子供が自分でできることに手を出さない、ということ。
確かに日本の親は子供が困っているとすぐに助けてしまって、子供を甘やかすばかりか、成長の機会を奪ってしまってさえいる。
黙って見ているのは思いのほか忍耐力が要るものだが、子の成長のためには、耐えるべきところは耐えなければならない。

教師の相次ぐ不祥事や指導力の低下などもあり、この国では教育の尊厳が失われてしまっている。
では教師以外の一般人はどうかといえば、子育てには時間と金が「奪われる」という「リスク」がある、などと平気で言う。
よくよく考えるまでもなく、こんな状況でよい子供が育つわけがない。

子供を育てるということは、新しい人間を創造する、ということ。
何かをつくるということでいえば、これ以上にすばらしいものはない。
「人々はそこで子を産み、育て、そして死んでいった。」という一見何の変哲もない言葉の中に、人間の暮らしの素朴な、しかし本質的なよろこびがあるのだ、と思う。


フィンランド式頭のいい子が育つ20のルール
小林 朝夫
青春出版社
売り上げランキング: 212884

拍手[1回]

PR

ブログランキング・にほんブログ村へ 人気ブログランキングへ
 ←クリック一発ずつ、清き
  一票をお願いします!

[365] [364] [363] [362] [361] [360] [359] [358] [357] [356] [355]
●この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
●この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
忍者ブログ [PR]
Twitter
Profile

Ken Takahashi

★赤い酔星
 (飲むと通常の3倍陽気になる)
★医学博士
★鉄人
★ペーパー獣医
❤I love House music!

■人生一度きり、悔いのないよう
大きな目標を目指したい。
■座右の銘:
意志あるところに道はひらける
最新コメント
[11/13 SLT-A77]
[09/03 きゅー]
[05/30 Ken Takahashi]
[05/30 あす]
[05/27 マエノメリ]
Counter

Since 16 Mar 2006.